透析技術認定士やケアマネージャーの資格取得や、「みんなで癒会」といった活動など、精力的な活動をされている中村有里さんにお話しをうかがいました。
(2)患者様と共に”笑顔で!前向きに!”
−いろいろな資格取得も、笑いに関する活動も、患者様のためにあるのですね。
(中村さん)
患者様には、多方面のサポートが必要だと思います。
透析技術認定士は、患者様の身体的な部分をサポートすること。
笑いについては、精神的な部分をサポートする意味が大きいと思います。
−身体的、精神的な部分へのサポートが必要なのですね。
(中村さん)
WHO(世界保健機関)では、健康とは「身体的、精神的、そして社会的に良好な状態である」としています。
そういう点では、高齢の患者様にとっては、ケアマネージャーの仕事は、社会的な健康へのアプローチという側面があると思います。現在、クリニックでケアプランを立てているわけではありませんが、介護制度を有効活用するのが大事ですので、アドバイスができればと思っています。
−医療や介護など、さまざまな専門家が患者様に関わっているのですね。
(中村さん)
医療従事者、介護者、ケアマネージャー、家族で情報を共有し、患者様を「サポート」していると思います。
−患者様には、どのようなお気持ちで過ごしていただきたいと考えていますか。
(中村さん)
川柳で「あきらめない。この道(=透析をしている人生)でも、叶う夢」というものがありました。
私も、透析治療をしなくてはならないお身体の状態ではあるけれども夢は叶うんだということを、ひとりでも多くの方に知っていただきたいです。
「笑って前向きに生活してほしいな。」と思います。
−そうですね。患者様はひとりぼっちじゃないですよね。
(中村さん)
はい。
「頼る」というのは言葉的には好かれない言葉なのかもしれませんが、患者様から、たくさん頼っていただけるようにしたいです。
−ホームページには「透析室は、大きな家族。」と書かれています。お互いに支え合っているのですね。
(中村さん)
はい。
私たちも患者様の一言、笑顔に「やりがい」をいただいています。
患者様と一緒に、前向きにやっていきたいです。
−なるほど。今日はありがとうございました。
(中村さん)
こちらこそ、ありがとうございました。 |