合併症対策室

不整脈とは、心臓の拍動のリズムが異常になり、脈が乱れ、胸がドキドキする病気です。安静時には本来一定のリズムである拍動が、異常に多くなったり(頻脈)、逆に少なくなったり(徐脈)、あるいは不規則になった状態をいいます。不整脈の中には、放置していると死に至る危険な不整脈もあり、透析を受けている方は、一般の人よりも危険な不整脈の発生率が約9倍高いことがわかっています(図5)。また、透析中は不整脈が発生しやすく、特に狭心症のある方では、透析中の危険な不整脈の発生率が高いこともわかっています(図6)。狭心症と不整脈は密接な関係にあります。

(図5) 危険な不整脈の発生率

(図6) 透析中の危険な不整脈の頻度